遅れ馳せ過ぎの夏

夏休みが明けた。いつもは"休日"の響きの心地良さに後ろ髪をぐるぐるに引っ張られながら迎えることが多いのだけれど、今年は少し楽しみな気がした。犬を連れ出し、課題を確認して、トリートメントした髪に念入りにコテをすべらせる。数日前、そのまま付けてしまった小さな火傷跡を前髪の端に隠しながら、もう心配するような人もいないかと笑ってしまう。私の幽霊もまだ消えてくれないみたいだ、なんて

 

絡まったイヤホンに苦戦しながらバス停に向かう。受験生になって音楽に触れる余裕がそこそこ落ちたものの、これは変えられなそうだ。

みんなが嫌うものが好きでもそれでもいいのよ、、懐かしいなぁと口ずさんで、友達のことを思い出した。元気かな、中学に入りたての頃、どハマりして勧めた私に『は?おじさんじゃん』って言いながら、高熱で倒れてる私に星野雑コラ送り付けてくれて、結局わたしの外れたツアーで堕ちてた彼女。

俺たちの星野源。何度も言ってしまうんだけど、『俺たちの星野源』って。わからないです。最近サブスク全解禁、ワールドツアーと超特急が凄いのだけど、いつも隣にいてくれるのは変わらない所が恐ろしくてやっぱり最高、といった感じ。いいぞ、健康で文化的な生活の範囲内でもっとやってくれ〜〜〜!!!

 

溜まっていくのはどこにも行けない尖った感情と、洗濯物と、YouTubeの『あとで見る』のフォルダばかりで、でもどこか、ずっと今日が続けばいいなと願ったりする。

 

迷子になって偶然見つけたパン屋さんのメロンパンがここ一番に可愛くて美味しかったので、今度はあなたと行こうかな

 

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https://youtu.be/6D01Q2jn9A8

 

日常—星野源

 

 

 

 

 

 

 

 

君が蝶で僕は花

力強く歌い踊って、眩しい笑顔で叫んでいるのに、そのままふと消えてしまいそうな儚さを持ち合わせていて、目が離せなくなる。それでもやっぱり彼女たちはパワフルで、『ちゃんと着いてこいよ!』って今日もあのワンピースの裾を翻して叫んでくれる。今日はわたしの初めて好きになった、あるアイドルの話です。

 

初めてYouTubeの動画をタップしたあの日。あの衝撃ははなかなか消えてくれない。ミニスカートから飛び出す長い脚、ぱっちり囲い目で決めたアイライン、包み込むライトと爆音。その強さを屈服させてしまう、笑顔から溢れるあどけなさが不思議で、『かわいい』がぶつかり合うような、雑誌から飛び出した眩しい女の子たちがそこにいた。

アイドルなんてMステに出てる嵐かAKBか。当時の私にとって、未完成なのに完璧で、リアルなのに幻想めいたそれははじめての存在だった。そのままいくつもMVを開いていった。カラフルなバルーンのような服、制服、メタリックなモノクロ、どんな衣装でもずっと眩しかった。一人一人が私服でメイクをしていくMVが特にワクワクして何度も見てたっけ。

私が見たのは23年前のものだったらしく、同い年程に見えた彼女たちは実際には少し年上になっていた。少しずつテレビに出たり、CMが決まったり、『ネクストブレイク』と紹介される度にワクワクで誇らしかった。

 

不思議だ、そう上手くは行かないらしい。世間ではなんたら坂だとかどうとかMETALだとか色々な娘たちが目まぐるしく入れ代わっていく。隣のステージで歌ってたグループが、いつの間にか姿を消していた。苦難の中、3人になっても歌い続ける姿を見ながら、『アイドル戦国時代』なんて言葉を噛み締めずにいられなかった。

 

そして今、2019年。突然の一般人新メンバー募集から1年、年下までいる7人組に新生し、推しはすっかりお姉さんになっている。かくいうわたしも山口はのんちゃんに相当やられている。

そうだ、推しを紹介させてくれ!!荻野可鈴ピチレモングランプリで芸能界デビュー、アイドル、モデル、声優、冠ラジオ番組も幅広くこなします!!小柄な体に最強の顔面とスタイルを持ち合わせ、ライブ終盤でも笑顔で煽る再年長リーダーです!!!可愛こぶったアイドルが嫌いと言いながら可愛い子にメロメロするお前がいちばんかわいいよ!!!!

失礼しました。大変面白いいい子なので是非、アプリで見られる音流(チェコのマイちゃんと姉妹だよ!)からでも見ていただきたいですね〜早急に、全世界。

 

あの時を思い返せば驚くほど彼女が幸せそうで。『ネクストブレイクってなんだよ!』『こちとら田舎じゃ婚期逃してるからね!』そう言いながら『本当にファンとこのメンバーのみんなが大好き』『ありがとう』              

と生の言葉で、いつもまっすぐ伝えてくれるあなたが少しでも救われる世界でありますように。とっとと受験を終えて、ありがとうって伝えに行くので待っててね。

 

生きてるだけで蝶よ花よだってのに、アイドルという選択肢を選んでくれる尊さを。美しく繊細な青年期、今このアドレセンスでみる夢を捧げる、全ての世界の誰かの推しと、そのオタクたちへ感謝を捧げます。

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https://youtu.be/ZEp3wf944cs

 

‪Exceeeed!!‬—夢みるアドレセンス

 

登場

はじまり、はじまり。

 

まさかこの令和の時代にブログを書くとは

最近、18になりました。だから何なのかなんて、まだよく分かっていないけれど。ここから何が起こるのか。どこへ向かって、どこまで走ればいいのか。今のわたしの1番って何なんだろう、とか、、5年後、10年後のわたしは何が好きなのかな、とか。ワクワクするような不安なような。そんな取り留めのないことをいつでも考えてしまう性分なので。 ただ今日も何とかここにいるわたしが、自分の好きや感情を形にすることで、明日を生きるための何かになればいいな。

 

手始めにわたしの大事な扉を開いてくれた曲を、名刺代わりに。

https://youtu.be/6T7F_d53elA

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